壁面収納とオーダー家具のFORMIE STUDIO

壁面収納・家具のオーダー等を承っているFORMIE STUDIOの運営するブログです。

壁面収納をオーダーする際に抑えておきたい5つのポイント

こんにちは!

フォーミースタジオ新人スタッフのアイと申します。どうぞよろしくお願いします!

前回の自己紹介記事にも書かせていただいた通り、フォーミースタジオでも壁面収納のご依頼が多いのですが、今回は私が色々な事例から学んだ壁面収納をオーダーする際に抑えるべきポイントについて書きたいと思います。

 

壁面収納_リビング

壁面収納とは?

まずは「壁面収納」の定義から入りましょう。笑

お家を購入されたり、リフォームされたり家を刷新するタイミングで検討される方が多いのがこの壁面収納。

リビングや寝室などの壁一面に機能性が高く格好良い家具が飾っている姿、なんとも憧れますよね。

壁面収納は一般的に『高い』『設置は工事が必要』『フルオーダーメイドが基本』と思われがちですが実はそうでもありません。

壁面収納とは皆さんイメージされるのが壁一面、あるいは多面に設置されている収納棚かと思います。

しかし壁面収納と一口にいっても、収納の表面を全て扉で隠すもの、飾り棚として使えるよう扉をつけない・あるいはガラス扉にするもの、テレビ台を兼ねているもの、作業デスクを兼ねているもの などなど、、

収納+@の価値を自由にデザインできるのが壁面収納の面白さです。しかし、自由度が高い分、こだわるポイントなどを明確にしておかないと納品後に「なんだかイメージと違う、、、」なんてことにもなりかねません。

1.壁面収納をどこに設置するかでサイズ、用途が決まる

これは言うまでもありませんが、『壁面収納を何処に設置するか』は非常に重要なポイントです。

収納という機能面で言えば普段リビングで使うようなものを寝室の壁面収納にしまったり、またその逆なんてこともありえますが、収納としてはなんとも効率が悪いですよね。

また、もう一つ大切なポイントが、設置する場所によってサイズ、つまり収納力が大きく変わる ということです。

フォーミースタジオでは設置壁面のサイズに合わせてピッタリはまるよう様々な調整を行いますが、たまに『本をxxx冊収納したい』などご要望をいただくことがあります。

設置場所の面積を最大限に活かすご提案をさせていただきますが、ご希望の収納力を必ずしも叶えられない場合があります。しかし、事前にこのようなご要望をいただいておくことで、ご提案の段階から設置後のイメージのすり合わせができギャップを減らすことができます。

ここでご参考までに、場所別壁面収納の事例をご紹介したいと思います。

もっと色々なサンプルをご覧になりたいという方はコチラのページも是非ご覧くださいね!

リビング壁面収納

壁面収納_本棚_オーダー

こちらはリビングのテレビ周りに収納を設置したいとのご要望でしたが、壁面に段差があったため一つの収納棚では収納力が不十分、、、という課題のあった例です。

この事例では壁面収納は収納力を強化するため、写真奥の壁面に加え、奥行きの異なる手前の壁面にも連続して収納棚を設置させていただきました。

設置面の奥行きが異なる場合でもこのように、接続部分を工夫することで統一感をもたせながら設置面積を増やすことが可能です。

また、リビング設置ということで、日用品などを収納、隠せるよう隠し扉のあるものと飾り棚をミックスさせた棚を使用しています。

ちなみにサイズは 幅3780mm 奥行き470mm/320mm 高さ2210mm/2450mm、材質はホワイトオーク材の突き板で73万円ほどでご納品させていただきました。材質によって価格も変わってきます。

書斎の壁面収納

本棚_オーダー_大容量

お次は書斎の大容量壁面収納のご紹介です。

こちらは書斎スペースと隣接する部屋の壁面まで使用した大容量本棚+収納棚の例です。

設置場所が書斎ということもあり、本が大量に入ることに加え、雑多な書類などもしまえるデザインを採用しています。

また、書斎の収納でご要望が多いのが『収納棚と合わせて作業スペースが欲しい』というものです。収納棚とデスクを一緒にデザインすることでスペースを無駄にすることなく、またデザインに統一感を持たせ、圧迫感なく設置することが可能です。

まとめ

これらの例を参考に、壁面収納をオーダーする際は是非以下のポイントを検討してみてくださいね。

  • どこに設置するか?
  • その設置面積で収納力は足りるのか?
  • その場所に壁面収納を設置する場合、どんな使い方をするのか?

とは言え、自分ではなかなか具体化できない、、という方も多いかと思います。

フォーミースタジオを含む多くのプロショップはこれらのイメージを具体化するために必ず発注前にお打ち合わせを行なっています。思い悩んだらまずは相談をしていただければと思います。

2.壁面収納に収納したいものついて熟考する

設置場所や大まかな用途が決まったら、『収納したいもの』を熟考していただいています。先ほどの例であったような、『大量の本』を収納したい、など収納力に影響のあるものもちろんですが、以下の例のように既製品にちょっとカスタマイズを加えるだけで収納場所に困っていたものや、本当は隠したいものを隠せるようになります。

また、私たちフォーミースタジオでは余分なコストを下げるため、お客様のご要望に合っていれば既製品をそのままご提案することもあります。フォーミースタジオでは100社以上のメーカーと取引を行なっており、各メーカーの特徴などを熟知している、いわば仕入れ・販売のプロでもありますので『オーダーは高いから、、、』と気負わずに構えていただければと思います。

少し話が脱線してしまいましたが以下、特徴的な収納事例をご紹介させていただきます。

テレビを隠したい

テレビを隠せる壁面収納_リビング

リビングにテレビを設置したいけれど、普段はテレビは隠しておきたいというご要望です。こちらの事例では、収納の前面にマジックミラーを使用し、テレビ不使用時は鏡として使用できるデザインとなっています。※写真はテレビ使用時のもの

お部屋自体がとてもスタイリッシュなのでミラーでテレビを隠すことでより生活感を無くし、洗練された印象になります。

ルンバを収納したい

ルンバ_収納家具

次にみなさんお困りの『ルンバ』、つまりお掃除ロボットの収納場所を用意したデザインです。

決まった時間に勝手にお掃除をしてくれる便利なアイテムとは言えど、

  • 非稼働時は充電ができるよう電源が近くにあり
  • また自動で出動できるようにできる限り段差のない場所に設置しないといけない

など意外と制約の多いルンバは普段は隠しておきたいけれどなかなか収納できるスペースがない、とお悩みの方も多いかと思います。

こちらのデザインではそんなお悩みを解決すべく、前板の高さがルンバの高さ分短いものを使用、また配線も可能な設計のものをご提案させていただきました。

 

今回ご紹介した例以外にも、『ピアノを収納したい』『ベンチを組合わせたい』などライフスタイルに応じて『しまえると嬉しい』ものがあるかと思います。

オーダーする際はご自身のこだわりについてよく考えてみていただければと思います!

>>色々な収納事例はコチラにも掲載していますので参考にしてみていただければと思います!

3.壁面収納のデザインを決める大きな要素は素材

ここでとても大切な『見た目』のお話をしたいと思います。

壁面収納は当然ですが、『とても大きな家具』です。つまり、その見た目がお部屋全体の印象を左右すると言っても過言ではありません。

そしてその印象に大きく影響を及ぼすのが『素材』です。色や質感を決定づける素材はこだわるべき、と、私個人的には思っています。

ただし、この素材にこだわりすぎるとべらぼうに高くなってしまう、という場合もあります。非常に高価なもの中には前板だけでなく内側の全ての建材に高価な素材を使っている場合もあります。もちろん、その方が家具としても価値があると言える場合もありますが、予算に限りがある場合は サイズ・収納力が合っていて構造的にしっかりしているものを選び前板の素材をカスタマイズする という方法でコストを抑えることも可能です。

しかしながら、『素材』と一口に言われても、どの素材を使用したらどんな仕上がりになるのかなかなかイメージし辛いですよね。

フォーミースタジオではお客様に事前にイメージ画像をいくつか選んできていただき、そのイメージに近い素材を実際のサンプルをお見せしながらご提案しています。

言語化が難しいものですので、この『イメージ画像』があるだけで納品後のギャップを減らすことができます。最近ではpinterestinstagramなどでも簡単にイメージ検索ができるので是非試していただければと思います。

ここでもご参考までに素材にこだわった事例をご紹介させていただきます。

木材の素材を使う

リビング_収納家具_無垢材

こちらは収納の前板にユーカリの樹をヒュームド加工した突き板で製作させていただいたものです。

ユーカリの樹という素材はお客様のイメージを確認させていだいたうえで、素材サンプルを見ていただきながら決定しました。

リビングで使用されているソファの色味と収納の色味を合わせることで統一感を出し、シックで高級感を演出してくれています。

また、この収納の背面の壁面には石目調のストーングレースというエコカラットを施工することで収納棚との一体感も演出しています。

 

4.高ければ高いほど品質が良いというものではない

次に、壁面収納をオーダーする際に大切な『業者選び』のポイントを記載させていただきます。

家具の販売、オーダーができる業者はいくつか種類があるのですが(この『業者』の分類については長くなるので別の記事にまわしたいと思います)

基本的にその販売価格は 工場原価+マージン であることがほとんどです。

デザイナーへ詳細なデザインを依頼しフルオーダーメイドで発注場合はデザイン費用などが発生する場合もありますが、大体はこの構造である場合がほとんどです。

業態によって、間に入る業者が多かったり、営業管理費が多くかかる場合はこのマージンが大きくなってしまう、というデメリットもありますが、その分、ショールームで実物を見ながら発注できる、などのメリットもあります。

このあたりは、メリット・デメリットを踏まえた上で合う業態を選んでいただくと良いかと思います。

5.納期を確認する

そして最後に、とても重要なのが『いつまでに納品して欲しいのか』を決定し、そのご要望と合うかどうかを確認していただくことです。

例えば、マンション施工業者に一括で家具までお願いする場合は、お部屋の引渡しと同時に家具の納品ができたりと、調整がしやすいと言われていますが、逆に先ほど記載した『マージン』の部分は大きくなりがちである、というデメリットがあります。

逆に、フォーミースタジオへご依頼いただく場合は、メーカーと直接やりとりしますので、『マージン』部分はかかりませんが、納期調整は必要となります。

オーダーの場合、1ヶ月〜2ヶ月あれば問題なく納品ができるものが多いです、お急ぎの場合は応相談となります。

納期イメージを持ちつつ、オーダーを検討していただければと思います。

おわりに

いかがでしたでしょうか?

色々とポイントを書かせていただきましたが、壁面収納は『新しい生活をイメージしながらオーダーするアイテム』です。

この記事がみなさんの楽しい家具選びのきっかけとなれば嬉しいです。

そして最後に、私たちのFORMIE STUDIOについても、ご興味があれば是非のぞいてみていただければ幸いです。

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